TFTとは?

TFTは、Thought Field Therapy®「思考場療法」

米国心理学のパイオニアの一人であったロジャー・キャラハン博士が1970年代の終わりに発見し、
発展させてきた心理療法で、鍼のツボをシンプルにタッピングすることで心理的問題の症状を
改善させていくものです。

私たちが特定のことについて考えた時には、その「思考場」にアクセスしており、そこにストレスや
不安などを起こす原因があれば不快感を引き起こします。
TFTは、タッピングで思考場に信号を送り、不快感を解消することで心理的問題を改善します。

TFTはエビデンスのある治療法として米国政府のエビデンス登録機関(SAMHSA)に登録されており、
特に以下の点で効果があることが認められました。

  • ・ 個人のレジリエンス・自己概念
  • ・ 自律
  • ・ トラウマ・ストレス関連の障害と症状
  • ・ 抑うつとうつ症状
  • ・ 一般的な機能と健康
  • ・ 恐怖症、パニック、全般性不安障害とその症状
  • ・ 特定不能およびその他のメンタルヘルスの障害と症状

 

手順が簡単な上に、効果が高く、即効性があり(早くて数分)、副作用がなく、セルフケアに
使えるというユニークな特長があります。その上、赤ちゃんからお年寄りの方、動物まで行えます。
海外でも日本でも医師、看護師、心理士、鍼灸師、教員を初め広い範囲の専門家の方々が
臨床に取り入れています。

TFT文献リスト(海外)

Thought Field Therapy Compared to Cognitive Behavioral Therapy and Wait-List for Agoraphobia: A Randomized, Controlled Study with a 12-Month Follow-up (2017):広場恐怖症治療に対するTFTとCBTの比較研究で、TFTがより短期間で同等の効果が示された。

Psychosocial interventions for children and adolescents after man-made and natural disasters: a meta-analysis and systematic review(2017) :災害後の介入のメタ分析でTFTがもっとも効果が高い療法であることが示された。

Meta-analysis of interventions for posttraumatic stress disorder and depression in adult survivors of mass violence in low- and middle-income countries.(2017) :TFTの研究も含めたメタ分析の結果、集団暴行のPTSDと抑うつ軽減に心理療法が効果的であることが示された。

ACUPOINT STIMULATION IN TREATING PSYCHOLOGICAL DISORDERS:EVIDENCE OF EFFICACY(2012, Feinstein): エネルギー心理学の研究のメタ分析。

TFT文献リスト(日本)

 

エネルギー心理学の考え

東洋医学の考え方では、人は自然や環境、もっと広い意味で、
宇宙というエネルギー体の中の小宇宙です。
エネルギーは神経や骨、臓器など、人体の組織となって生命活動を行いますが、
同時に生体エネルギーとしても全身をかけめぐっており、エネルギーは体中に情報を伝えていますし、
各器官の仲介役としても働いているようです。

「思考」「感情」「身体」もエネルギーで、これらのエネルギーがネガティブに作用すれば、
体のエネルギーシステムに悪影響を与えます。
言語や認知からアプローチし心理的問題を解決しようとする従来の心理療法とは異なり
心と体が切り離せない関係にあることが明らかとなった現代では、
感情や感覚など心身のエネルギーからアプローチする手法が多く発展し、
エネルギー心理学という分野ができました。
(日本TFT協会は「エネルギー心理学カンファレンス」を運営しています)

エネルギー心理学(EP: Energy Psychology)とは、統合的な心理療法アプローチで、
5,000年前から続く心と体(mind-body)の伝統から生まれたコーチングや健康管理の治療で、 
この35年間で世界で何百万人もの人々が臨床にかかわっているとされています。

理論物理学や生物学、神経学などで生体エネルギーについての研究が進み、
エビデンスが増えている潮流の中、エネルギー心理学はキャラハン博士の「思考場」の
考え方から発展してきました。
そして、近年、ツボのタッピングが脳に与える影響が研究で解明されてきており、
PTSDやうつに関連する扁桃体の過覚醒を沈静化し、脳波を正常化することがわかってきています。

診断からアルゴリズムが生まれた

エネルギーの混乱を引き起こしているパータベーション(心的動揺)の状態を
解消するために思考場にアクセス(チューニング)すると起きる不快感に対して
有効なツボを適切な順番でタッピングすることで解決する手順が体系化されています。

どのツボをどの順番でタッピングすると最適であるかという判断は、
アプライド・キネシオロジーの筋テストを応用しており、TFT診断として
まとめられています。
何千ものTFT診断の臨床の中から70%以上の確率で各症状に有効なパターンだと
まとめられたのが「アルゴリズム」で、これは書籍でも学ぶことができます。

TFT診断では、さらに、食生活と心身の関係の研究も行われており、
エネルギーに混乱を与えやすい物質(エネルギートキシン)を特定し、
それに対する抵抗力をつける呼吸法も開発されています。

TFTの5つの治療モデル

TFTはどの分野でも用いることができる1〜2分型の完結型セラピーです。
全米プロスポーツの試合のハーフタイムで用いられたり、飛行機や電車の中、
仕事中でも用いることができます。

セルフケアは一般の人にとっても専門家にとっても救急箱のようで、非常にパワフルな
ツールとなります。
それを心理療法の分野で応用したり研究するのは「エネルギー心理学」で、カウンセリングの中や
その他のどのセラピーとも非常に組み合わせやすい手法です。
また、心理分野を超えて身体的な問題や医学的な問題にも応用することができ、
医学的な問題すべてにも活用できます。

そして、組織のマネジメントという視点からは、ケアよりむしろレジリエンスを高める方法として、
人材育成やスポーツの能力向上にも用いることができます。
上級レベルになると、統合モデルとしてオプティマルヘルス(最適な健康)のためにTFTを活用します。
食・運動・睡眠の充実とHRV(心拍変動)バイオフィードバックとの併用でクライエントが最適な健康や
パフォーマンスを目指すのをサポートします。

abouttft

TFTの実践はセルフケアから専門家養成まで

TFTは、書籍一般セミナー、体験会で気軽に学べます。
TFTをもっと詳しく対人援助に興味のある方は、対人援助資格講座「TFTパートナー®️」
受講ください。
医療や心理、教育、福祉分野の対人援助職の方には、TFTセラピストの資格を得られる
TFT専門家養成講座を受講ください。
初級(アルゴリズム)、中級(診断)、上級(オプティマル・ヘルス)があり、
オンライン講座で継続学習ができます。(初級と中級は臨床心理士の資格ポイントとなっています)

TFTは医学的な治療を妨げることがないため、がんや難病などの治療、薬物治療などと併用でき、
むしろ他の治療の補助として働いてくれます。
セルフケアでうまくいかない場合には、専門家にご相談ください。
専門家は思考場のチューニングの仕方を指導したり、診断やVT(ボイステクノロジー/上級レベル)を
用いてアルゴリズムではうまくいかない場合にサポートしてくれます。

HRV(心拍変動)とTFT

1995年に発表されたハーバード大学のカワチらの研究で、恐怖症性不安障害が深刻な冠動脈疾患の
強いリスクファクターであり、特に突然死のリスクに寄与することがわかりました。

また、HRV(Heart Rate Variability; 心拍変動)の低下が、その後の心臓の突然死の
ハイリスクファクターであることが示されたのです。
Decreased heart rate variability in men with phobic anxiety (data from the normative aging study)

有名なフラミンハムの研究でも、HRVが唯一突然死のリスクを予測できる指標だと示されました。
Impact of reduced heart rate variability on risk for cardiac events. The Framingham Heart Study.

1997年、キャラハン博士がHRVに興味を持ったきっかけは、TFTを学んだ心臓内科医のロイヤル医師の報告でした。
ロイヤル医師は治療に不安や恐怖を感じる患者にTFTを用いていたのですが、TFT後にはHRVが
改善されていることに気づきました。
この臨床での発見は、HRVと不安・恐怖との関連性の研究結果と一致したのです。
そこで、キャラハン博士はTFTでHRVが改善できるか研究を始め、いくつかの論文を発表しました。

血管外科医で米国オリンピック委員会のスポーツ医学部門を設立したIrvin Dardikは、
「HRVそのものが全ての年齢において実際全ての慢性疾患や行動障害の1つのリスクファクターを示す
ということは驚くべき事実である」と述べました。
The Origin of Disease and Health, Heart Waves: The Single Solution to Heart Rate Variability and Ischemic Preconditioning,) 
ストレスケアが健康増進に関わることが示されたのです。


HRVは、TFTの専門家養成のプログラムに含まれており、TFTが心理的な改善だけでなく
身体的な健康にも寄与できることことから、TFTの上級レベルである「オプティマルヘルス
(最適な健康)」で、さらに広い範囲の健康に有効な方法としてプログラム化されています。
TFT財団のリソース「HRV」

HRVの中で特に心理的なストレスや柔軟性を示す指標として「コヒーレンス」があり、
呼吸トレーニングすることで、不安やストレスからのレジリエンス力を高め、
特にTFTとの組み合わせは専門家指導としてもセルフトレーニングとしても効果的です。
ハートアース・リンク)

【論文】
Callahan, R. J.(2001). Raising and lowering HRV : Some clinical findings of Thought Field Therapy. Journal of Clinical Psychology, 57(10), 1175―1186.
Callahan, R. J.(2001). The Impact of thought field therapy on heart rate variability. Journal of Clinical Psychology, 57(10), 1153―1170.
Callahan, R. J.(2006). Africa heart rate variability results, ATFT Update, 4, 15―16.
Pignotti, M. & Steinberg, M.(2001). Heart rate variability as an outcome measure for thought field therapy in clinical practice. Journal of Clinical Psychology, 57(10), 1193―1206.
Heart rate variability in verifying treatment efficacy of thought field therapy.(Bray, R. L. & Pignotti, M.)

 

Dr. Roger Callahan On Why Heart Rate Variability Is Important and TFT Tapping Therapy(Youtube) 

 

世界で人道支援活動


TFTは世界の人道支援のツールとしても用いられているため
ウェブに複数言語で手順が掲載(米国トラウマリリーフ委員会)されています。(日本語の手順

ハリケーンや洪水、東日本大震災、熊本地震、北九州豪雨災害などの自然災害や戦争被害への援助、マラリア治療などへの
援助も行っており、薬の行き渡らない地域の代替治療法として応用されています。
協会ブログ

災害支援用チラシ「つぼトントンで元気になってね」

TFT財団 制作映画「トラウマから平和へ」ルワンダ大虐殺への人道支援

 

TFT Foundationのリソースへ
http://www.tftfoundation.org/atft-foundation-resources

 

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